うつ病は精神面に多くの症状を引き起こし、日常生活を困難にする性質があります。そして肉体面においても様々な症状を引き起こす場合があります。心の病であるうつ病の身体症状とはどのような物なのでしょうか。
うつが何故体に影響するのか
心の病というものは、目に見えない心の中で起こるものです。
そのため症状は性格や言動、感情のコントロールなどに表れていきます。しかし、うつ病の場合は少々事情が異なります。
うつ状態は、脳内のセロトニンの分泌不足と関連する性質を持っています。そのためうつ病は、セロトニンの欠乏状態から来る身体症状を引き起こすことがあるのです。
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また、セロトニン不足だけでなくうつ病自体の原因となっているストレスによって体調を崩してしまうこともうつ病の身体症状の原因といえます。
不眠
うつ病と関わりがあるセロトニンは、体内時計をリセットする働きを持つメラトニンの原料でもあります。体内時計は睡眠や起床に深く関わっており、体内時計のリセットが出来なくなると睡眠が阻害され不眠症を引き起こしてしまうのです。
不眠症は症状が軽いうちは寝つきの悪さ程度ですが、重くなると寝ることができなくなるか、寝ても寝足りなさを感じるといった状態になります。
食欲不振
うつ病の身体症状において大きな影響を及ぼすのが、不眠と食欲不振です。食べ物を食べることは生きていく上で重要なものです。
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しかし、うつ病を患うと味覚にも変化が現れ発病前と同じ味を感じにくくなってしまいます。若者が大好きな肉料理はまるでゴムを噛んでいるような味気なさが感じられ、旬の魚料理は綿を千切って摘まんでいるような食感を覚えてしまうのです。
この味覚の変化だけでなく、食事をしようとする欲求や美味しいと感じる情動の鈍化もあって、強い食欲不振を引き起こすのです。
自律神経の失調
身体の機能の多くは自律神経によって制御・維持されています。
しかし、自律神経の機能が何らかの理由で阻害されかく乱されると、頭痛やめまい・吐き気などの様々な身体の不調が吹き出てきます。このような自律神経失調症もうつ病の身体症状として発生するのです。
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胃腸への影響
ストレスや緊張でお腹が緩くなったり胃が痛くなったりする人は少なくないでしょう。下痢や腹痛・胃痛などの胃腸に起こる不調もうつ病の身体症状の一つです。
強い倦怠感
欝病は精神的・肉体的に強い倦怠感を発生させます。この心身の倦怠感こそが欝病の愁訴であるといっても過言ではないでしょう。倦怠感のせいで自分を突き動かす、沸き立つ物が感じられないからこそうつ病患者は何もしたくないし何も出来ないのです。
長期的な疼痛
欝病を患っている人の中には身体の痛みを訴える人が居ます。このような長期に渡る疼痛もうつ病の身体症状の一つです。
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